畳は古くから日本人に馴染み深く、「家を建てる時は絶対畳の部屋を作る!」と言う方も多いのではないでしょうか。しかし、その反面畳の処分方法についてよく理解できていないという方が多いのも現状です。畳は一生そのままという訳にはいきません。誤った処分方法を選択をしないように知識を得ておきましょう。
目次
畳を処分する前に
「そもそも畳の処分って具体的にどうやるの?」なんて不思議に思う方も少なくありません。例えばフローリングの床は、基本的に張り替えたりなんてことはしませんよね。しかし、畳はそういう訳にはいきません。一般的には10年前後が寿命とされており、4~6年程度で表裏をひっくり返して使用し、両面使ったらもう寿命といった感じになります。
また、10年経過していなくても、例えば表面が擦れていたり黄ばんで変色してしまったなんて場合には、早めに交換をした方がいいと言われています。
畳の処分方法
畳の処分方法がわからない方に向けて、ここでは正しい畳の処分方法5つをご紹介します。
粗大ごみとして処分する
大きさがある畳は、そのまま粗大ごみとして処分できます。一番楽で簡単に処分できる方法と言えます。しかし、粗大ごみの回収はいつでも行ってくれるわけではないのでそこだけ注意してください。地域にもよりますが、基本的に3日~1週間程度待つ必要があります。自治体によってはさらに日数がかかる事もあります。粗大ごみの回収を行っても即日持って行ってくれるという事ではないので、ある程度の期間は家にそのまま置いておかなければいけません。
- 処分日までちょっと邪魔に感じる
- 退去日までに間に合わない
こういったデメリットもありますので、余裕をもって処分依頼を行うことが大切です。
細かく裁断して可燃ごみとして処分する
基本的に粗大ゴミですが、小さくコンパクトにすることで普通の可燃ごみ同様にいつも通りの処分をすることが可能です。普段使っているごみ袋に入るように小さくすれば、費用も掛からずいつもの回収日に家庭ごみとして出すことが出来ます。しかし、普通の家庭用はさみなどで行う事はまず不可能です。のこぎりやそれに近い工具を準備する必要があります。手動で行う場合、無理なことはありませんが予想をはるかに上回る労力がいります。可能であれば、電動のこぎりなどでの裁断がオススメです。
張り替えを依頼する畳屋に回収してもらう
現代の方々にはあまり知られていないかもしれませんが、新しい畳に張り替えるのと畳の処分を同時に行える非常に効率的な方法と言えます。畳が主流だった昔はこういった回収はどんな畳屋さんでも無料で行ってくれましたが、今やほとんどが有料になっていますので、必ず事前に畳屋さんに聞いてみて下さい。お店によってはコストをかけず引き取ってくれる場合もありますし、かなりのコストがかかることもあります。そもそも回収をしていないといった場合もありますので、必ず最初に確認しておくと安心です。
不用品回収業者に依頼する
畳の種類などによっては、地域よって粗大ごみとしては出せないものなどもあります。こういった時に頼りになるのが不用品回収業者です。基本的に回収できないものがないと言えるほどどんなものでも引き取ってくれますし、多くの場合は即日、もしくは1~2日以内に回収に来てくれますので、「今すぐ処分したい」という方に特にオススメの方法です。
リサイクルする
使えなくなった畳は処分するだけではなく、再利用することが出来ます。「不要だから処分」という考えだけではなく、こうした資源の有効活用などもぜひ視野に入れておきましょう。畳を回収してくれるリサイクル業者は数が少なく貴重な存在ですが、全くない訳ではありません。近場の業者で必ず見つけることはできますので、まずは情報収集が大切です。
畳を処分する上での注意点
5つの畳の処分方法についてはしっかり理解できたかと思います。それを踏まえ、畳を処分する際に特に気を付けるべきポイントをきちんと知っておくことで、より効率的に処分することが可能となります。
畳の素材や回収業者によって処分費用は異なる
当たり前ですが、業者は全てが一律の値段という事ではありません。当然、畳の大きさや素材など様々な要素で価格帯は変動しています。「一番安い所に依頼したい」と思っても、トータルで見ると結局高くついてしまったなんて話しも珍しくはありません。また、先ほどお話ししたように不用品回収の業者とリサイクルの業者によってもお値段に差が生じます。まずは直ぐに依頼を決めるのではなく、多くの会社を比べてみて下さい。見積もりなどを作成してもらうと比較もしやすくなりますし、費用の内訳も分かります。直ぐに決めずにとことん比べることをオススメします。
回収業者は信頼できる所を選ぶ
多くの方が失敗しがちなのが、「値段で決める」「他と比べないで決める」という部分になります。信頼できる業者を見つけるためにも、まずはとにかく業者についての情報を集めて下さい。口コミなどを見ると、いい評価も悪い評価も見ることが出来ます。そうした総合的判断により選択することで、安心して業者に依頼を行うことが可能となります。
まとめ
日本文化を強く感じることが出来る畳。自然素材を活用しているからこそ独特な風合いや趣を感じられる一方、自然素材のため使用していけば劣化もしていきます。畳は古くなると擦れていき、怪我の原因にもなります。また、そこから虫が湧いてしまうなんてこともあります。メンテナンスをしっかりしていても、必ずいつかは寿命が来ます。その時、正しい処分を行えるように準備しておく事が大切です。
古い畳を処分し、部屋の雰囲気をがらりと変えるようなDIYなども素敵ですね。古くなった畳の処分を正しく行い、綺麗な部屋を取り戻しましょう。