書類には機密事項や個人情報など、大切な記載があるものが多く処分にも気を遣います。「紙だからそのまま燃えるごみで捨ててる」なんて方もいるかもしれませんが、実は書類の一部は燃えるごみではありません。
この記事で、しっかり書類の処分方法を学びましょう。
目次
書類の処分方法
「書類」というと、会社の中で使用しているものというイメージがありますが、家庭内でも多くあるのをご存じでしょうか。家庭の書類ごみには多くの個人情報が記載されています。
- 名前
- 生年月日
- 職場の名前・場所・役職
- 学校の名前・クラス
- 家族構成
正しい処分を行わない場合、少なくとも上記のような内容が漏れる恐れがあります。そのため、しっかりと対策を取り、扱いは特に気を付けなければいけません。その為の正しい処分方法をご紹介致します。知識としてしっかりと身につけておいて下さい。
自分で処分する場合
家庭での書類ごみを正しく処分する方法をご紹介致します。記事冒頭でもお話しした通り、書類の一部は可燃ごみではない方法での処分が必要になります。細かな部分は自治体などにより異なりますので、ここでは一般的な内容をご紹介させていただきます。一度、お住いのごみの分別方法や細かなルールなどを再度確認しておくようにしましょう。
資源ごみとして処分する
書類の多くは「雑紙」という種類になり、基本的に燃えるごみではなく資源ごみとして処分することになります。紙の素材はもとはパルプ用材です。森林破壊が進んでいる現代はごみの削減などが大きな課題となっており、再利用されるものは積極的に活用していくという意識が世界中で高まってきています。
- はがき・封筒などの郵便物
- 学校や幼稚園・保育園から配られる配布物
- カレンダー
- パンフレット・カタログ類
- ダイレクトメール
書類で雑紙として扱われている主な種類が上記のようなものになります。封筒などは窓のセロファンをはがし、学校からの配布物などはホッチキスで留めてあるものは外して下さい。他の素材があると雑紙として処分することは出来なくなるので、適切に分別することが大切です。また、送られてくる郵便物などは、必ず住所や氏名が分からないようにすることは最低限しなければいけませんので、特に気を付けて下さい。
シュレッダーし燃えるゴミにだす
「書類が多くていちいち分別するのが面倒…。」そんな時は、全てシュレッダーにかけ燃えるごみとして出す方法もあります。個人情報などを消すこともでき、全てをまとめて捨てることが出来るため非常に楽な方法となります。シュレッダーは手動のものや電動のものなど、様々な種類がありますが、家庭用のコンパクトなモノであれば比較的手ごろな価格で購入する事もできます。
多少の出費にはなりますが、こうした書類の処分は今後も必ず出てきますので、1枚1枚分別したり宛名などを消したりする作業を考えると、1台持っていても損はありません。リサイクルショップなどで中古品を販売している場合もあり、こうしたものは新品の半分以下の値段で購入できます。物によっては1,000円未満のものなどもあるため、ぜひ探してみて下さい。
専門の業者に依頼する場合
例えば家で事業を行っている場合、様々な書類が自宅に保管されることになります。その場合一般家庭とは比較にならないほど多く、自力での処分は難しくなることもあります。そんな時は専門の業者に依頼する方法もあります。もちろん、こうした業者は普通の家庭でも依頼をすることが可能です。
専門業者は書類処分のプロなので、安全で確かな方法を用いて書類の処分を代行してくれますが、中にはこうした処分すべき書類から情報を得ようとしている悪質な業者もあります。様々な業者を見比べ、評価や口コミ、体験談などをよく見てから決めるようにするようにして下さい。
書類を処分する上での注意点
書類の正しい分別方法は自治体により異なりますので、まずは必ず確認してください。その上で、書類の処分を行う際の絶対的な注意点を2つご紹介致します。適切に正しく処分を行うためにも特に重要なポイントとなりますので、必ず守れるようしっかり知識を頭に入れておきましょう。
個人情報が漏れないように処分する
多くの個人情報がある書類は、その項目を全て消してから処分しなければいけません。個人情報をもしも悪意ある人間が知った場合、そこからストーカーに発展したり何かしらの被害を受ける可能性が高くなります。安全な生活を守るためにも、必ず行うようにして下さい。
消えない油性のペンで塗りつぶして消す
住所や氏名が記載されている部分を油性のマジックで塗りつぶします。出来れば黒のペンで何重にも重ねて塗りつぶすとより効果的です。
個人情報保護スタンプで隠す
個人情報保護スタンプは、ローラーを転がしたりスタンプを押したりすることで情報が見えないように隠してくれますので、簡単に個人情報を消すことが可能です。
はさみやシュレッダーで切る
書類自体を細かく切ることで、個人情報などを読み取ることが出来ないようにします。縦と横に切るタイプのシュレッダーなどもあり、粉々にすることでより高い防犯にもなります。
不安な場合は専門業者を利用しよう
「自分で処分するのは不安、いくら対策をしても安心できない」こう思う方もいるかもしれません。そんな時は、先ほど紹介した専門業者の活用をオススメします。その道のプロにお願いするという事ですので費用は掛かりますが、何より正しく処分をしてくれるので安心感を得ることが出来ます。一般家庭に特化したお得なプランがある業者もありますので、依頼する際は企業の実績などを良く調べ、信頼できる最適な業者を見つけるようにして下さい。
まとめ
書類はそのまま捨てればいいという訳ではありません。とにかく個人情報をしっかりと守ることが何よりも大切です。自分を守るため、家族や近しい人たちを守るためにも必ず徹底的に行ってください。その上で、最適な処分を行えるようにしておきます。
環境を考え資源ごみとして出す方法、個人情報を強く守るため細かく裁断し可燃ごみとして出す方法。状況に合わせそれぞれの適切な方法を選択し、確かな安全性を確保した上での処分を行うようにしましょう。