プリンターは一昔前に比べ、広く一般家庭にも普及してきました。また、近年ではリモートワークや在宅での仕事率も上がり、これまで以上に多くの家庭で活用されています。そのため、不要になったプリンターを処分するという事も増えてくるでしょう。
いざという時のために、正しい処分方法をしっかりと覚えておいてください。
目次
プリンターは小型家電リサイクル法の対象
小型家電リサイクル法は、2013年からスタートした施策ですが、実はそこに強制力はありません。そのため、「必ずしもこのやり方でなければ処分できない」という明確な方法がないのが現状です。基本的にプリンターは多くの地域で粗大ごみとして出すことが出来、大きさによっては一般ごみとしての回収もしてくれます。
リサイクルの促進やごみの減少に大切な小型家電リサイクル法。現代の社会では多くのアイテムがこの対象になっており、生活の上で切っても切り離せないものとなっています。ごみとして処分できるからと言って、全て捨ててしまうのではなく、再び活用できるものは正しく生まれ変われるようにしてあげましょう。
プリンターの処分方法
プリンターは様々な方法での処分が可能です。場合によってはお金に変えることもできるでしょう。ただ単に処分するのではなく、より効率のいい方法で手放せるように知識を集めておくといいかもしれません。ごみとして処分する方法の他に、どんなやり方があるのかをご紹介致します。
リサイクルショップに出す
プリンターは需要も高く、自分が不要になったものでも他の誰かが欲しいという場合もあります。新品などは値段も張るため、中古品を求めているという方も多くいるでしょう。そのため、リサイクルショップなどでも積極的に買取を行っています。多少型が古くても、きちんと動くものであればそれなりの値段で売れることもありますので、お近くのリサイクルショップに持ち込んでみましょう。
知人に譲る、フリマアプリ等で販売する
コロナの影響から在宅で仕事を始めたという方も増えてきて、パソコン関連の機器をそろえたいという方も多いのではないでしょうか?もしかしたら身近な誰かがプリンターを求めているなんてこともあるかもしれません。また、フリマアプリなどに出品すれば全国の利用者にアイテムの存在を知ってもらえることが出来ます。すぐに売れるかどうかはタイミング次第ですが、なるべく高く売りたい、自分の希望価格でしか手放したくないという場合には有効的です。
自治体で処分する
お住まいの自治体により、プリンターの処分方法は異なります。地域によっては、家庭ごみで出すための詳しいやり方なども教えてくれますし、逆に家庭ごみとしては出さないでほしいと言われる場合もあります。場所により処分方法は変わってきますので、必ず確認をし、正しい処分が出来るようにしておくことが大切です。
不用品回収業者を利用する
不用品回収業者とは、処分に困ったゴミや不用品をまとめて引き取ってくれる業者の事です。「トラック1台分詰め放題!」と謳っている業者もあります。プリンター以外にも処分したいものがあるときにも便利ですし、もちろん単体でも引き取りは行ってくれます。しかし、価格はどうしても他の方法より上がってしまうため、思い付きで依頼するよりも、よく考えてから問い合わせたほうが賢明でしょう。
プリンターを処分する上での注意点
プリンターの処分方法は上記のように、大きく分けて4パターンになります。家庭ごみで処分できる方法もありますが、なるべくならリサイクルや環境に配慮した処分を行いたいですね。いざ処分する際に、どんな点に気を付ければいいのかを知らなければ失敗を犯してしまうかもしれません。処分する際の注意点を把握しておきましょう。
原本の取り忘れやデータの消し忘れに注意する
「原本は抜いてあるから大丈夫」と安心していませんか?機種にもよりますが、最近のプリンターは過去にスキャンしたデータが内蔵されているハードディスクに残っている場合もあります。仕事で使う大切な書類、個人情報に関する書類などがあれば、最悪の場合悪用されてしまう可能性もあります。イレギュラーなトラブルを起こさないようにするためにも、データの初期化、メモリの消去などを必ず行ってください。
インクやトナーの処理について
記事冒頭で、本体はごみとして処理できるというお話をしました。しかし、実はこれは本体のみに有効であり、付属しているインク、トナーなどは適切に処分しなければいけません。これらはリサイクルが出来るものですので、そのまま捨ててしまうのは避けて下さい。
家電量販店では、回収ボックスなどが設置されているお店もありますのでこういった所に入れたり、メーカーに回収してもらうという方法を選択してください。場所によってはスーパーや薬局などでも設置されている場所もありますので、近場にそういったボックスがあるか一度確認してみるといいでしょう。
事業用のプリンターの処分方法について
「プリンター本体が家庭ごみでも出せる」というのは、あくまで家庭用のプリンターの場合です。業務用で事業者が活用しているプリンターの場合は、産業廃棄物としての処理が正しい処分方法になります。購入したメーカーに引き取ってもらう方法が一番分かりやすいですが、もしもそれが叶わなかった場合などは、回収業者に依頼しましょう。
この際、回収業者は産業廃棄物の回収が許可された「産業廃棄物収集運搬許可証」を持っていることが絶対条件になりますので、しっかり確認を取ってください。
まとめ
ネット社会になり多くの家庭で活用され始めているプリンター。スマートフォンで撮った写真をプリントする際にも役立ちますし、多くの利用方法があり非常に便利なアイテムです。ですが、不法投棄などという問題もあります。
一人一人の意識を高め、リサイクル出来るものはしっかり再利用できるよう、適切に処分するということを守ることが大切です。不要になるプリンターというのは今後も増えていくと予想されます。その際に、こうした環境問題の事も視野に入れた正しい方法を行う事で、よりよい未来を作り上げていくための一歩とすることが出来るでしょう。