プロジェクターは大画面で迫力のある映画を見られたり、多くの企業でも会議の際などに用いられるアイテムです。しかし、家でプロジェクターを高い頻度で使う方は少ないのではないでしょうか。そのまま押入れなどにしまいっ放しになっているという方も多いでしょう。ですが、どう処分すればいいか分からず結局そのままという事もあるかと思います。
この記事では、そんなプロジェクターの正しい処分方法、処分する際の注意点をご紹介致します。
目次
プロジェクターはランプの種類によって処分方法が異なる
プロジェクターのランプには種類があるのをご存じでしょうか?大きく分けてプロジェクターの光源の種類は3つに分類されます。それぞれの分別方法は異なりますので、必ず処分予定のプロジェクターの種類を確認しておくようにして下さい。
水銀ランプ
UHEやUHMともいわれます。今最も普及している光源になり、他の種類に比べ安価に購入できるというメリットがあります。
LED
本体をコンパクトにできる、起動や終了が早いなどのメリットが多くありますが技術的ハードルが高く値段は高めになります。
レーザー
ランプ使用期間が長く基本的に交換の必要がありません。しかし、こちらもLED同様に技術的問題から値段が高めとなります。
プロジェクターの処分方法
次に、プロジェクターの正しい処分方法とその内容を1つずつご紹介致します。
プロジェクター本体は不燃ごみとして処分可能
本体のみであれば自治体の不燃ごみとして処分することが可能です。この際、必ずランプは取り外してください。ごみの出し方は、各自治体によってルールが決められていますので厳守するようにして下さい。時間や曜日をしっかり確認し、必ずごみ袋に入れて処分するようにしましょう。小型であれば、他の不燃ごみと一緒にごみ袋に入れて処分する事も出来ます。何か不安な点や疑問に感じる部分などがあれば、必ず市役所やごみ収集センターなどに問い合わせを行いましょう。
大型プロジェクターは粗大ごみとして処分
大型プロジェクターは粗大ごみとしての処分が出来ます。自分で持ち込むか回収依頼をお願いするかのどちらかを選びましょう。また、自治体により収集センターの営業時間や曜日なども異なります。しっかり確認するようにして下さい。持ち込みを行う際は、事前に粗大ごみシールなどを準備しておく必要があります。基本的にはコンビニなどでも購入できるので、持ち込む前に必ず入手しておくようにして下さい。費用は数百円から千円程度になりますが、この費用面も自治体により差が出ますので、今住んでいる場所の費用をよく確認しておきましょう。
フリマアプリに出品する
プロジェクターは近年おうち時間の増加に伴い需要が高まっている傾向にあります。そのため、こうした無料で活用できるフリマアプリなどは非常に有効的な手段になります。劣化もなくきれいな状態であれば高値で取引することが出来ますし、少し古いタイプでも買い手を見つけることも出来るでしょう。不具合などがあればしっかり伝えるようにして下さい。写真は全体なものから細かな部分まで細かく撮影しておくことが大切です。顔の見えないネット上での取引ですので、少しでも安心してもらえるように伝えるべきところは隠さず伝え、信頼されるように努めると早い段階で手放すことが出来ます。
使用済み小型家電としてリサイクル
プロジェクターは使用済みの小型家電リサイクルとしての処分をすることが出来ます。病院や市役所、家電量販店などに設置されている回収ボックスに投函すれば処分完了です。その後すべて然るべき機関に送られ、リサイクル品として処理されます。ごみを減らし資源を有効活用するために定められた小型家電リサイクル法ですが、厳しい取り決めなどは特にありません。自治体により処分方法も異なりますが、この回収ボックスは全国共通のものになりますので、設置場所を知っておくと後々も役立てることが出来るでしょう。
教育機関に寄付
全ての教育機関で受け入れているわけではありませんが、不要になったプロジェクターは寄付することが出来ます。しかし、何の前触れもなくいきなり持ち込むと寄付先も困惑してしまうでしょう。まずは市役所や教育機関などに問い合わせを行い、プロジェクターの寄付をしたいという意思を伝えて下さい。その後、正しい手順などを教えてくれますのでそれに従い、正しく譲渡出来るように準備しておく必要があります。まずは必ず確認し、情報をしっかり得てから寄付するようにしましょう。
メーカーに回収依頼
プロジェクターのメーカーに回収依頼する処分方法もあります。しかし、個人的に所有しているプロジェクターをメーカーが回収してくれるということは非常に稀ですので、基本はその他の処分方法を考えておくといいでしょう。まずは一度問い合わせを行ってみて下さい。場合によっては回収を受け付けてくれるところもあるかもしれません。法人の場合はメーカーの回収を依頼することが出来ますので、必ず事前に連絡をし、適切な手順を踏んで依頼するようにしましょう。
プロジェクターを処分する上での注意点
プロジェクターの処分をする際、必ず守らなければいけない注意点があります。しっかり内容を把握し、誤りのない処分を行えるよう準備しておきましょう。
水銀ランプの場合は「有害ごみ」として処分する
記事冒頭でお伝えしたランプの種類ですが、その中で『水銀ランプ』については特に注意してください。水銀ランプは環境に悪影響を及ぼしたり健康被害などを起こす可能性のある有害ごみになります。そのため、不燃ごみなどの一般ごみとしての処分は出来ません。正しい処分の分別としては有害ごみになりますので、自治体のルールに沿って正しく処分を行うようにして下さい。
法人の場合は産業廃棄物法に則って処分する
法人でプロジェクターを処分する場合、自治体での回収処分は出来ません。産業廃棄物としての扱いになりますので、正しく処分が行える専門業者などに依頼するといいでしょう。間違っても粗大ごみや不燃ごみなどで出さないようにしましょう。
「一般廃棄物収集運搬業の許可、産業廃棄物収集運搬業の許可、古物商の許可」のいずれかの許可証を保有しているか確認しましょう。
まとめ
- 水銀ランプに注意
- メーカー回収は個人所有の場合は出来ない可能性が高い
- 大きさにより粗大ごみか不燃ごみで処分
- 使えるものであれば寄付をする
- 回収ボックスに投函しリサイクルに回す
プロジェクターの処分は様々な方法がありますが、注意点やその処分の内容をしっかり把握しておけば何も難しいことはありません。しっかり正しい情報を入手し、適切に手放せるようにしておきましょう。