季節人形は子供の成長を祈る伝統的なものであり、お子様がいる家庭なら必ずと言っていいほど飾っているのではないでしょうか。しかし子供が大きくなり、飾る機会もなくなったままタンスの肥やしになっているという事も少なくありません。処分するきっかけもなくずるずると放置しているという方も多いはずです。
この記事を読んで、処分方法を頭に入れていきましょう。
目次
季節人形とその種類について
季節人形とは、子供の健やかな成長と幸せを願って家族でお祝いする際に飾る人形の事で、男の子は端午の節句に、女の子は桃の節句にそれぞれの人形を飾ります。詳しく種類を見ていきましょう。
端午の節句【五月人形】
男の子の成長を祈り、お祝いする五月人形。「何歳まで」という明確な決まりはありませんが、大体は二十歳の成人が目安となっています。
桃の節句【雛人形】
女の子の成長を祈る桃の節句では、お内裏様とお雛様の雛人形を飾ります。最近ではミニマリストな方が増えシンプルなものが主流となってきました。五月人形同様に、成人する二十歳までが飾る時期とされています。
破魔弓
赤ちゃんが初めてお正月を迎える際に飾ることで、様々な邪気や災いから守ってくれると言われています。
季節人形を処分するタイミング
明確に「このタイミングで処分!」というのは実はありません。そのため、子供が大きくなり飾らなくなった、子供が巣立ち飾る必要がなくなったなど、不要と感じた瞬間が処分を行うタイミングと言えます。
季節人形の処分方法
ここで、季節人形の正しい処分方法をご紹介致します。様々な方法がありますので、一番やりやすい方法をしっかり見極め、後悔のないよう適切な方法を選んで下さい。
自治体にて処分
自治体にごみとして出す方法が一般的な処分方法になります。しかし、季節人形には様々な素材が使われているため自治体によっては細かく分別する必要があります。雛人形の場合、金属の含まれているものではないため、そのままの状態で可燃ごみに出すことが可能です。
しかし、五月人形などは金属が含まれているのでそのまま可燃ごみでは出せません。そういった場合は不燃ごみに出す、もしくは分別して処分するという方法になります。また、大きさのあるものであれば粗大ごみとしての処分になりますので、しっかりサイズを把握しておくようにして下さい。
リサイクル業者に依頼
ごみとしての処分はしたくないという方も多くいらっしゃいます。そんな時はリサイクル業者に依頼する事もできます。ごみとして出すこともなく、現金化して処分が出来るためお得に手放すことが可能になります。状態が良くきれいなものであれば高値が付くこともあり得ます。季節人形は常に出しておくものではないので、その都度メンテナンスしていれば劣化や破損などがない状態で保管されていることも多いです。リサイクル業者に持っていくのが大変という場合は、出張買取なども出来るのでぜひ活用してみてください。
不用品回収業者に依頼
女の子用の雛人形、男の子用の五月人形が両方あり、運ぶだけでも手間になるから楽に処分したいと考える方も少なくありません。その場合、不用品回収業者に依頼すれば簡単に手放すことが出来ます。運び出しや回収、処分まで全て一貫して対応してくれるため手間も労力も必要ありません。しかし、中には高額な請求をするような悪質な業者もいます。必ず事前に口コミやSNSから情報を集め、信頼できる業者を見つけましょう。
施設に寄付
保育園や幼稚園、児童館、放課後デイサービスなど、子供が利用する施設へ寄付するという方法もあります。季節を感じることができ、日本の伝統でもあるこうした季節人形を求めている施設は多くあります。しかし、事前に連絡もせずにいきなり施設に持っていかず、市役所などに一度問い合わせをし、どんな人形を寄付したいのかを伝えましょう。
そうすることで、市役所が施設に問い合わせをしてくれたり、直接施設に問い合わせるよう連絡先を案内してくれるなど正しい手順で進めてもらえます。ルールに従って、適切に寄付できるようにしましょう。
寺・神社で供養
季節人形に思い入れがあり、ごみとして処分は出来なかったり、子供の成長を見守ってくれた人形だからこそ丁寧にお別れをしたいという方も多くいらっしゃいます。その場合、お寺や神社に依頼して供養してもらう事が出来ます。しかし、どこでも受け付けてくれるわけではないので必ず事前に問い合わせを行ってください。費用は人形1体につき数百円から数千円となります。きちんとした形で処分を望む場合、一番すっきりとした気持ちになれるのはお寺や神社での供養という形になるのではないでしょうか。
知り合いに譲る
知人に赤ちゃんが生まれたという時、こうした季節人形を譲るという方法もあります。新品へのこだわりがなければぜひ聞いてみて下さい。こうした季節人形はしっかり揃えようとするとかなり高額な費用が掛かります。そのため、もし今季節人形を買おうか迷っている方がいたらぜひ譲ってあげましょう。知り合いに譲るという非常に安心感のある処分が出来ますし、相手は費用をかけずに季節人形を飾ることが出来るためお互いに大きなメリットがあります。
季節人形を処分する上での注意点
季節人形の処分をする上で特に注意すべきポイントをご紹介します。
破魔弓などは金属を含んでいるので分解して処分
五月人形はもちろん、破魔弓などの金属を含んでいるものをごみとして処分する際は分解してから処分しましょう。前述でも触れましたが、そのままでは燃えるゴミとして出すことはできません。丁寧に分解し、1つ1つのパーツをしっかり分別するようにして下さい。もしも分解・解体をすることに抵抗があれば、無理に行わずに他の処分方法を検討するようにして下さい。
まとめ
- ごみとして処分することに抵抗がなければ自治体での処分を
- リサイクル業者に依頼してお得に手放す
- 不用品回収業者に回収してもらう
- 施設に寄付をする
- お寺や神社などで供養してもらう
- 欲しいという方がいれば快く譲る
子供の成長、幸せな未来を温かく見守ってくれる季節人形だからこそ、最後の処分までしっかりと向き合って行いたいものです。
様々な方法の中で、どの方法が自分にとってやりやすいか、負担なく処分することが出来るかをしっかり考え、スムーズに手放すことが出来るようにしましょう。