ドラム缶を保有している方は少数派化かと思いますが、だからこそ「処分の仕方が分からない」、「何ごみになるの?そもそもごみとして出せるものなの?」と多くの疑問や不安がありますね。
ドラム缶の処分方法をしっかり理解し、誤った手放し方をしないようにこの記事でしっかり情報を得ておきましょう。
目次
ドラム缶は自治体での回収が難しいケースが多い
まず、ドラム缶は非常に処分が難しいアイテムになります。実は、ドラム缶は自治体で回収を行ってくれるという事はほぼありません。「大きいものだから粗大ごみで出せるでしょ」と考え、直接収集センターなどに持ち込んでも、ほとんど受付で拒否されてしまうでしょう。極稀に、受付を行っている場所もあるかもしれませんが、基本的には自治体での回収は出来ないという風に考えておいてください。
どうしても捨てたいという場合は、お住いの自治体に連絡をし、捨て方を聞いてみて下さい。大体は市での回収が出来ないため、回収業者を紹介されたり、後に紹介するような業者をすすめられたりします。
ドラム缶の処分方法
ここでは、そんなドラム缶の処分方法を詳しくご紹介致します。基本的には様々な業者に依頼するという形になりますので、しっかりと内容を把握し、失敗しないように注意しながら処分できるよう準備しておきましょう。
回収可能な自治体であれば回収を依頼
もしも住んでいる自治体で回収可能なら、迷わずそちらにお願いしましょう。一番簡単に処分することが出来ます。回収できる自治体によって、その分別は異なりますのでしっかり確認しておいてください。粗大ごみとしての回収が可能な場所もあれば、粗大ごみとしての受付をしておらず違ったルールや手順、条件などが決められてる場合があります。お住まいの自治体のルールをしっかり守り、決まりに沿った正しい処分を行うように心がけておきましょう。まずは自治体に一度問い合わせを行う事が大切です。
不用品回収業者に依頼
ドラム缶は大きさもあり、中に何か入っていれば重量もあるでしょう。処分を考えている方の中には「昔からあるけれど中に何が入っているのか分からない」なんて場合もあるかもしれません。ドラム缶は様々な薬品や液体を入れる容器でもあるため、下手に中身を捨てられずに悩んでいるという事もあるでしょう。そんな時は、不用品回収業者に依頼することで解決できます。全ての業者がそうとは限りませんが、中身があるままでも回収可能な場合があります。
また、自宅まで回収に来てくれるので、重たいドラム缶をどこかに運び出すという手間もありません。まずは不用品回収業者に問い合わせを行ってみましょう。費用はどの程度かかるのかなど、細かくしっかり確認してください。タイミングが合えば、その日のうちにドラム缶を回収しに来てくれますので、予定がびっしり詰まっている忙しい方には特にオススメの方法となります。
買取業者に買い取ってもらう
ドラム缶は、条件さえそろえば買取を行ってくれる場合もあります。その基準などは業者により異なりますので、一概に「〇〇なら売れる!」と断言はできません。必ず業者に確認を行ってください。
買取可能なドラム缶
- 製造から3年以内
- 内部に何も異物がない状態
- 歪みがなく機能がしっかり保てている
- 見た目に分かるような打痕がない
- 溶接修理の形跡がない
買取不可能なドラム缶
- 基準外のドラム缶
- 極薄版
- 内面の塗装が剥離している
- 更生基準に適していない
上記はある業者の一例ですが、非常に細かな条件が数多くあります。こうした項目をすべて満たしたものであれば買取が出来ます。しかし、素人目で見ても分からないという場合もあるかもしれません。そういった場合は事前に問い合わせで状態を説明し、可能であれば出張査定などをお願いするといいでしょう。1社だけでなく、いくつもの買取業者に問い合わせを行い、一番マッチするところへ依頼できるようにすると、失敗することなくスムーズに処分することが出来ます。
ドラム缶を処分する上での注意点
ドラム缶の処分を行う上で、特に意識しなければいけない点が1つあります。これから処分を行おうと考えている方は、しっかり内容を把握しておきましょう。
危ないので自分で処理しようとしない
ドラム缶はよくDIYなどでも登場するアイテムです。「処分するのは難しいから何か作ってみよう」と考える方もいるでしょう。また、「とりあえず小さくすればごみとして出せるんじゃない?」と考える方もいるかもしれません。しかし、ここが特に注意すべき重要ポイントになります。
例えば揮発性液体が入っていた場合、そうとは知らずに火気が発生するような道具での切断を行うと、火の粉が飛び散りその瞬間爆発、下手すれば身体がバラバラになるリスクもあります。
参照URL:https://yozaisho.blog.fc2.com/blog-entry-2673.html
こちらの記事には様々なドラム缶の事故について書かれています。実際にこうした作業で命を落とす方が世界中にいるという事実をしっかり頭に入れて下さい。どんなものが入っていたのか分かっている、今は中身が綺麗な状態であるというのも確認しているなど、確かな確証があれば話は別ですが、そういった確信がない場合、自分でどうにかしようと考えるのはやめましょう。
まとめ
ドラム缶はとにかく処分の方法が特殊なため、簡単に手放すことは難しいです。しかし、いくらやり方が面倒で分からない!といっても、そのままずっと放置しておくわけにはいきません。いつかは処分しなければいけないものになります。
いつまでもそのまま見てみぬふりをするのではなく、注意点を押さえつつ思い切って不要なドラム缶を捨ててしまいましょう。気持ちもすっきりしますし、気分も晴れやかになりますよ。