美術品は部屋を装飾したり、見ているだけで癒されるような存在感が魅力的です。しかし、様々な事情により美術品を処分しなければいけないという事もあります。
その際、間違った方法で処分しないように、この記事を読んでしっかり準備しておきましょう。
目次
美術品の種類について
一言で美術品と言ってもその種類は豊富にあります。一般的に美術品とは?と聞かれると「絵画」と答える方が大半でしょう。確かに絵画は美術品を代表するものですが、それ以外にも素晴らしい美術品が多くあります。
- 絵画
- 彫刻品
- 書道
- 工芸品
上記のようなものが一般的な美術品とされるものです。鑑賞を目的としたもののため、その見た目や雰囲気が魅力的で、他には変えようのない存在感が特徴的です。
価値があるか鑑定し売却を目指す
美術品は処分する前に鑑定を依頼して下さい。自分が知らないだけで、もしかしたら非常に希少なものという可能性もあります。昔の画家や彫刻家の作品が今になって出てくるという事も多くあります。記憶に新しいのが2000年代に新たに発見されたレオナルドダヴィンチ作の「サルバトール・ムンディ」という絵画です。
これは非常に稀なケースですが、有名画家の作品もまだまだ見つかっていないものが多くあるという証拠になります。そのため、必ず売却する前にプロに鑑定を依頼しましょう。もしかしたらとんでもないお宝が眠っているかもしれません。
美術品の処分方法
ここで、美術品の正しい処分方法についてご紹介致します。
専門業者に買い取ってもらう
絵画や彫刻など、美術品を専門的に扱っている業者に買取をお願いしましょう。プロの目で本当の価値を見出してくれるので、自分では価値があるのかどうか判断が出来ないという方にはオススメです。中には数十万円以上するものもあるかもしれません。こういった細かな鑑定は、専門的な知識やスキルがない場合は難しいため、美術品を処分する際はまず専門業者に依頼することをオススメします。
ネットオークションに出品
ネットオークションで販売する事もできます。専門業者による査定価格以上の金額が付く可能性があります。ネットオークションなどに出品して全国のユーザーに見てもらう事で、価値を更に高めていくことが出来ます。ネットオークションは、入札されればどんどん金額は上がっていきます。数千円で出品したものが落札時には何十万円にもなったという話も珍しくはありません。専門業者に一度鑑定をしてもらうと信用度も高まるため、高額落札も期待できるかもしれません。
知人に譲る
もし知人に欲しいという方がいれば譲ってあげましょう。美術品は確かにうまくいけば高額で現金化できるものになります。しかし、中には思い入れがありなかなか手放せないというものもあるかもしれません。その場合、自分ではない親しい方に譲ることで、これからも自分の知っている人のところで飾られるという安心感もあります。売ってしまえばどんな人の手に渡るのかわかりませんが、近しい誰かに譲ることでその美術品はずっとそばで輝き続けることが出来ます。
施設に寄付
施設に寄付するという選択肢もあります。市役所や病院、図書館などの公共施設はもちろんのこと、地元の企業などでもこうした美術品の寄付を受け付けているところがあるかもしれません。その際、寄付を考えている施設に問い合わせを行ってみて下さい。寄付を受け取るかどうかの判断はその施設次第ですが、興味を持ってもらえる可能性もありますのでまずは一度問い合わせをして詳しく聞いてみましょう。
不用品回収業者に依頼
「価値のない美術品だからもういらない」、「親がコレクションしていたけど実際はどれもごみ同然のもので場所を取るから処分したい」そういった場合もあるかもしれません。まとめて一気に処分をされたい場合、不用品回収業者に依頼するとよいでしょう。分別などの必要もなく、早ければ即日対応してくれる場合もあります。費用こそ高めにかかってしまいますが、その分こちらの手間をかけずに簡単に処分することができます。引っ越しや家を売却する際などに依頼すれば、他の不用品などと一緒に処分できるので、非常に効率的に片付けをすることが可能になります。
自治体にて処分
美術品の処分を自治体に任せる事も可能です。ごみとして処分する場合、大きいものであれば粗大ごみ、小さいものであればその素材によって正しく分別を行ってください。その際は処分する前に一度市役所などに問い合わせを行い、正しい処分の手順を聞いておくと安心して処分することができます。どんなものでも回収が可能という訳ではありませんが、大抵のものはごみとして処分することが可能ですので、「もういらない」ということであればごみとして捨ててしまいましょう。
美術品を処分する上でのポイント
次に、美術品を処分する上での特に重要となるポイントをご紹介致します。
腕のいい鑑定士を選ぶ
鑑定を依頼する場合、鑑定士によって実際の価値を見出せないということがあるかもしれません。知識が豊富にあっても、鑑定には経験値が必要となる場面が多くあります。そういった意味でも、鑑定士は誰でもいいという訳にはいきません。様々な鑑定を行っており、美術品の鑑定に長けた方を見つけましょう。もちろん経験の浅い方が悪いという訳ではありませんし、中には経験が長くても適当な鑑定をする方もいるでしょう。そのため、一概に経験豊富な人がいいとは言えませんが、鑑定士を選ぶ上で経験は重要な要素の1つになります。
処分の場合は自治体の処分区分を確認
処分する場合、必ず自治体のルールを厳守するようにして下さい。自治体ごとの分別やゴミ出しのルールは細かく決められています。自治体によっては、美術品に分類されるものは大きさに関係なく粗大ごみとなる場合もあります。事前に自治体によるごみの分別方法などは把握しておくようにしましょう。
まとめ
価値のあるもの、価値のないものに関係なく、美術品の多くは思い入れがあったり大切にしたいものであることが多いでしょう。しかし、どうしても処分しなければいけないという状況であれば、最後の最後までしっかりと責任をもって処分することで、気持ちもすっきりさせることが可能です。
この記事でご紹介した内容をしっかり理解し、正しく処分・売却ができるようにしましょう。