「不用品回収を依頼したいんだけど、どの業者を選べばいいかわからない」
「悪質な業者から高額な請求をされないか心配」
不用品の回収をしたいけれど、業者選びに悩んでいるという人は多いでしょう。
悪質業者にひっかかり、高額な費用を要求されるといったトラブルも多発しています。
このようなトラブルに巻き込まれないために、本記事では優良な不用品回収業者を選ぶための5つのポイントを紹介します。
高額な費用を請求してくる悪質業者の特徴もあわせて紹介しますので、業者選びに悩んでいる人はぜひ最後までご覧ください。
優良な不用品回収業者を選ぶ5つのポイント
優良な不用品回収業者を選ぶために、次の5つのポイントを確認するようにしましょう。
- 必要な許可を取っているか
- 料金体系は明確か
- 会社名・住所・連絡先が公開されているか
- 作業実績は豊富か
- 悪い口コミはないか
必要な許可を取っているか
不用品回収業者が、必要な許可を取っているか確認しましょう。
一般家庭で不用になった家具・家電を回収・廃棄するには、自治体から一般廃棄物収集運搬業の許可を受けなければなりません。
悪質な不用品回収業者のほとんどは、必要な許可を取らずに無許可で業務を行っています。
また、家具・家電を中古品として売買するためには古物商の許可も必要です。
優良な不用品回収業者であれば、自社のホームページにこれらの許可を得ていることを掲載しています。
各自治体のホームページでは許可業者の一覧表が公表されています。
不用品回収業者を選ぶ際は、一覧表に掲載されている業者から選ぶようにしましょう。
料金体系は明確か
不用品回収を依頼する時は、料金体系が明確に定められているか確認しましょう。
優良な不用品回収業者はホームページに「1m3=5,000円」などと、料金が明確に記載されています。
上層階からの階段料金や不用品の解体費用など、追加料金の内容もシンプルにわかりやすく表示されています。
悪質な不用品回収業者は料金設定があいまいで、作業後に何かと理由をつけて追加費用を請求してきます。
業者選びの際には、明確な料金体系があるかどうかを確認しましょう。
会社名・住所・連絡先が公開されているか
会社名・住所・連絡先(携帯ではなく固定電話)が公開されているかを確認しましょう。
悪質な不用品回収業者は、会社名や連絡先が不明なところが多いです。
優良な不用品回収業者は、事業所を構え、住所や連絡先もしっかりと公開されています。
自治体から必要な許可も取得しているので、業者一覧表にも住所が明記されています。
携帯番号以外の情報がない業者は、悪質な不用品回収業者の可能性が高いです。
不用品回収業者を選ぶ時は、会社名などの情報がしっかりと公開されているのか確認しましょう。
作業実績は豊富か
作業実績が豊富かどうか確認しましょう。
優良な不用品回収業者は、自社のホームページで過去の作業実績の紹介している所が多いです。
実際の回収作業の写真や、かかった費用の合計などを分かりやすく掲載しています。
過去の実例が紹介されていれば、自身の不用品回収に必要な金額を事前に把握することが可能です。
ホームページを確認して、作業実績の豊富な業者を選ぶようにしましょう。
悪い口コミはないか
利用者の口コミも欠かさずチェックしてみましょう。
不用品回収業者のホームページにも利用者の声は記載されているかもしれませんが、客観性に欠けてしまいます。
事業所を構えている業者であれば、GoogleMapで利用者の口コミが書かれていることが多いです。
利用者のリアルな口コミをチェックして、悪い口コミがないか確認しましょう。
不用品回収業者の選び方
続いて、不用品回収業者を選ぶ具体的な手順を紹介します。
①悪質な不用品回収業者でないかチェックする
まずは、悪質な不用品回収業者を選択肢から外す作業から行いましょう。
先ほどの5つのポイントを確認して、悪質業者でないかをチェックします。
5つのポイントがすべてクリアできたらOKです。
②見積依頼を行う
不用品回収業者を選んだら見積もりの依頼をしましょう。
電話やネットから回収内容を伝えます。
不用品が多い場合は、自宅に担当者が来て確認することもあります。
引越しなどで不用品が多い場合は、複数社から相見積もりを取ればより割安な業者を探すことができます。
③見積内容を確認する
見積もりを提出してもらったら、中身をしっかり確認しましょう。
優良な不用品回収業者は、料金体系が明確です。
また提示された金額だけでなく、追加料金が発生する条件なども確認しておきましょう。
内容、金額に納得できれば不用品の回収を依頼します。
悪質な不用品回収業者の特徴
優良な不用品回収業者を選ぶ5つのポイントを紹介してきました。
不用品の回収でトラブルに巻き込まれないためには、優良な業者だけでなく悪質な業者の特徴も知っておきましょう。
悪質な不用品回収業者の特徴を紹介していきます。
会社名・住所がわからない
悪質な不用品回収業者は、会社名・住所・連絡先が不明な場合が多いです。
自治体から必要な許可を取らずに違法に業務を行っているため、会社名や住所を伏せてトラック一つで営業しています。
クーリングオフの通知をしようと思っても電話はつながらず、住所もわからないので連絡をとることすらできません。
会社名・住所がわからない業者は悪質業者である可能性が高いので注意しましょう。
やたらと無料を強調してくる
悪質な不用品回収業者は、やたらと「無料」を強調してきます。
そもそも不用品を回収するのにお金がかからないということはありません。
無料の言葉につられ回収を依頼したら、多額の追加費用を請求するのが悪質な不用品回収業者の手口です。
タダより安いものはありませんので、やたらと無料を強調してくる業者には注意しましょう。
アポなしで突然訪問してくる
事前のアポイントなしで突然家に訪問してくる業者は、悪質業者の可能性が高いです。
悪質な不用品回収業者は押しの強さに弱い高齢者や主婦が1人で在宅している時間を狙って、アポなしで訪問してきます。
優良な不用品回収業者は、突然訪問してくることはありません。
依頼者から回収の連絡を受け、依頼者と時間の調整をして初めて自宅を訪れます。
アポなしで突然訪問してくる業者は、悪質な不用品回収業者の可能性が高いので注意しましょう。
見積もりを提出しない
見積もりを提出せず口頭だけで金額を提示してくる業者は、悪質な不用品回収業者の可能性が高いです。
不用品の回収サービスとはいえ、業務を請ける時には書面による契約書の交付が必要です。
見積もりの提出をお願いしたのに「1万円ぽっきりで回収しますよ。」などと口頭だけで金額を提示してくる業者には注意しましょう。
回収作業後に「積み荷代は別にかかります」などと何かと理由をつけて追加料金を請求してきます。
見積もりを提出しない業者は、悪質な不用品回収業者の可能性が高いです。
悪質な不用品回収業者のトラブル事例
全国の消費生活センターには、不用品回収業者のトラブルの相談が毎年1,000件以上寄せられています。
実際のトラブル事例をいくつか紹介します。
トラック積み放題プランを依頼したら高額な追加請求をされた
トラック積み放題プランを依頼したら、作業後に高額な追加費用を請求された事例です。
作業当日に不用品の回収を始めた途端、作業員から「トラックの荷台のあおり(囲い部分)までしか載せれない」と言われたとのこと。
不用品の量があおり以上となったため、高額な追加費用を請求されたそうです。
事前に依頼者が認識していたプランと実際のサービスが異なる事例です。
依頼内容と違う車両が来て追加費用を請求された
軽トラパックで依頼したのに2tトラックで作業が行われ、追加費用を請求された事例です。
事前の説明では軽トラで引き取りにくると言っていたのに、すでに他の荷物を詰んだ2tトラックが回収にやってきて2tトラックの費用を請求されそうで…
聞いていた話と違うと言うと「回収した不用品をおろし、キャンセル料をもらう」と言われたために、泣く泣く費用を支払ってしまったそうです。
回収作業のためにトラック2台が来て追加請求された
トラック1台分で回収できる不用品を作業のためだけに、トラック2台を呼んで追加請求された事例。
冷蔵庫の回収を依頼したら、部屋からの回収に作業員が2人必要ということでそれぞれ別のトラックで来訪したそうです。
不用品はトラック1台分の量しかないにも関わらず、2台のトラックを呼んだのだからと2台分の費用を請求されました。
悪質業者を選んだしまった時の対処法
どんなに注意をしていても、運悪く悪質業者を選んでしまう時もあると思います。
チラシやホームページから不用品の回収を依頼し途中で悪質業者だと気づいた場合は、中途半端な返事はせずにはっきりと「お断りします」と伝えましょう。
しつこく営業をしてくる時は「警察を呼びますよ」と毅然とした態度をとればOKです。
万が一、悪質業者に依頼してしまい不当な費用を請求された時は、手持ちの現金がないなどと言って時間を稼ぎ、家族や知り合いに助けを求め、警察にも連絡しましょう。
親や家族が悪質業者の被害に遭った場合は、すぐに消費者生活センターに相談してクーリングオフをするようにしましょう。
まとめ
不用品回収業者の選び方を紹介しました。
優良な不用品回収業者を選ぶためのポイントを復習してみましょう。
- 必要な許可を取っているか
- 料金体系は明確か
- 会社名・住所・連絡先が公開されているか
- 作業実績は豊富か
- 悪い口コミはないか
不用品の回収は、悪質な業者に捕まると思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
優良な業者を見極め、悪質業者を選ばないように十分注意しましょう。