不用品回収を頼める信頼できる業者の選び方を覚えることで、悪質な業者によりぼったくり詐欺被害を回避できます。
悪質な不用品回収業者は年々増えており、依頼する際に優良業者を選ぶ方法を知っておかなければ被害に遭ってしまう可能性があるでしょう。
この記事では、不用品回収できる業者の種類と信頼できる業者の選び方を説明します。
悪質な業者の特徴にも触れるので、最後まで読めば信頼できる業者だけを選べるようになるでしょう。
不用品回収できる業者の種類
自宅やオフィスでいらなくなった家具や家電を回収できる業者は、以下の3種類です。
- 不用品回収事業者
- 引越事業者
- 買取業者
不用品回収専門の業者だけでなく、実は引越業者にも回収依頼できるケースがあります。
1種類ずつ業者の概要や費用相場を説明します。
不用品回収事業者
不用品回収事業者とは廃棄物収集運搬業許可などの届出のもとで、家庭やオフィス(産業廃棄物の収集運搬許可が必要です)から出た不用品を回収する業者です。
回収した不用品を許可のもとで処理したり、処分場へ運んで処分を代行します。
回収できる品目の幅は広く、一般的な家具家電だけでなく家電リサイクル法の対象製品やモバイルバッテリーなど、自治体で回収できないものも引き取ってくれるのが特徴です。
また古物商の資格をとっている業者は不用品の回収だけでなく、買取にも対応しています。
不用品回収業者に頼んで不用品を処分する際は、事業者が定めた処分費用を含むサービス代金を支払わなければなりません。
費用相場は1K程度で1〜2万円が相場で、物量が増えるほど不用品回収にかかる値段が高くなります。
引越事業者
引越事業者とは一般的な呼び方では「引越屋さん」のことです。
引越しの際に家具や家電を運搬するだけのイメージがありますが、大手の業者では引越のついでに不用品を回収してくれます。
引越前に粗大ゴミを出すのが面倒な方は、引越屋さんに頼んで不用品回収してもらうと良いでしょう。
処分費用は業者により異なりますが、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象の製品は3,000〜6,000円程度、ソファなどの大型家具は5,000〜10,000円程度で処理してもらえます。
デメリットとしては引越のタイミングでしか利用できないことと、回収費用がやや割高なことです。
買取業者
買取業者とは不用品を買い取る業者のことです。
身近な買取業者だとリサイクルショップをイメージすればわかりやすいかもしれません。
着物やスポーツグッズ、ブランドバッグなどさまざまなものを買い取ってくれます。
買取業者は1点から出張買取に来てくれる場合が多く、自宅まで無料でやってきて査定をしてくれるのがメリットです。
不用品を買い取って貰えば処理費用は無料、買取なので利益になる可能性もあります。
デメリットは買取業者はあくまで買取しかしないことです。
万が一査定で買取ができない場合は、その不用品は別で処分しなければなりません。
信頼できる不用品回収業者の選び方
不用品回収業者を選ぶときは信頼できるかどうかを重視しましょう。
なかには悪質な業者があり、ぼったくり被害に遭う方もいるからです。
不用品回収を頼むときは、ここから解説する業者選びのポイントを意識しましょう。
一般廃棄物処理業許可などの認可を受けている
不用品回収業者を選ぶときは、その業者が受けている認可を調べてください。
一般的な不用品回収業者はホームページなどに自社で受けている認可を記載しています。
不用品の回収や処分には認可が必要であり、許可なく不用品を回収するのは違法です。
許可のない業者へ依頼すると不用品を山林に不法投棄されたり、相場よりも高額なぼったくり価格を請求されるかもしれません。
優良な業者は必ず一般廃棄物処理業許可などを得ているので、許可がある業者へ依頼しましょう。
古物商許可を受けている
不用品買取ができると書いてある場合は、古物商許可があるか確認してください。
古物商許可とは不用品を買取る際に必要な資格で、これがないと中古品を取り扱うことはできません。
無許可で買取をするような悪質な業者もありますが、きちんと査定をせず安く買い叩きをするなど、依頼しても利益にならないでしょう。
きちんと許可を得て営業しており、なおかつ買取に対応している不用品回収業者へ依頼してください。
ホームページを作っている
不用品回収業者を選ぶときは、ホームページを作っている業者を選びましょう。
ホームページがない業者は基本的に実態がなく、個人で勝手に不用品回収をしている悪質な業者が多いからです。
またホームページの内容をよく見て、住所や固定電話が引いてあるか確認してください。
優良業者のホームページには、片付けに必要な費用が明記してあります。
細かく品目ごとに処理費用を書いていたり、積み放題プランがあるなど、料金説明が明確な業者を選べば費用面で揉めることはありません。
無料や格安回収を謳わない
優良な不用品回収業者はそもそも「無料で回収する」とは言わないものです。
無料回収は不用品処分の都合上、不可能だからです。
無闇に安い価格や無料で回収できると強調している業者は、作業が終わった後に高額の追加費用などを請求してくる可能性が高いので危険です。
基本的に優良な業者は無料・格安とはいわずに、作業料金をきちんと提示しています。
電話やLINEの問い合わせ対応が良い
作業を依頼する前に電話やLINEで問い合わせをすると思いますが、その際の対応も大事です。
きちんとした不用品回収業者は電話対応もよく、LINEの返信も早いです。
反対に悪質な業者は電話対応が雑だったり、料金についてあれこれ質問すると怒り出したりします。
LINEの返信も遅く、なかなか連絡がつながらない業者が多いです。
きちんとした業者は問い合わせに対応する事務員などを雇っていて、迅速に対応できるようにしています。
見積もり・キャンセル料がかからない
優良な不用品回収業者は、見積もり費用やキャンセル料金などをとりません。
不用品回収は事前に見積もりを取ってから金額を確定させて、依頼者から同意を得たうえで契約します。
つまり契約して実際に作業をするまで、費用はかからないのです。
一方で悪質な不用品回収業者は見積もり無料と言っていても、いざ作業を頼まないとわかると態度を一変させて見積もり費用やキャンセル費用を請求してきます。
業者に見積もりを依頼する際に、事前に見積もり・キャンセル料金がかかるか問い合わせて、かからないことを確約させてから見積もりを頼めば安心です。
見積もりや契約書類をきちんと発行してくれる
真っ当な不用品回収業者は見積もりの内容や契約書をきちんと発行します。
見積もりをした後は、見積書を作業を依頼した場合は契約書にサインしてから、作業を開始する流れです。
これは依頼者と不用品回収業者が見積書の内容に合意したことを示し、双方に損がないようにするために必要です。
悪質な業者は契約前には無料と言ったのに、後から高額請求をするような手口を使うため、基本的に書類を残しません。
後から依頼者に「話がちがう」と詰められたときに、証拠が残らないようにするためです。
不用品回収業者を選ぶときに、見積書や契約書は発行してくれるか聞いておきましょう。
危ない不用品回収業者を回避する方法
悪質で危ない不用品回収業者を選ばないために、選んではいけない業者の特徴を3つ紹介します。
- 電話や自宅訪問をしている業者を使わない
- チラシを投函している業者に連絡しない
- 街を巡回して不用品回収している事業者を使わない
3つのうちどれか1つにでも当てはまる業者は使わないようにしてください。
悪質な業者を避ければ信頼できる業者が見つかるので、必ず頭に入れておきましょう。
電話や自宅訪問をしている業者を使わない
電話営業や自宅訪問をする業者は、危険な業者の可能性があります。
そもそも真っ当な業者はホームページなどで集客できるので、電話営業や自宅訪問をする必要がありません。
電話でしつこく「不用品はありませんか?」と聞いてきたり、自宅に押しかけてくるような業者は悪質業者の可能性が高いです。
万が一業者から電話や訪問があっても依頼はしないで、はっきり「不用品はありません」と断るようにしましょう。
断っても何度も勧誘してくる場合は、特定商取引法に該当するため、消費者庁のフォームから業者名などを通報すると、行政処分などの対応をしてくれます。
チラシを投函している業者に連絡しない
自宅ポストに不用品回収のチラシが入っていても、迂闊に連絡しないでください。
特にチラシに「無料」などと書いてある場合は、ぼったくり業者かもしれません。
不用品回収業者の集客方法はインターネットや口コミが主流で、チラシの配布をしている業者は怪しい可能性があります。
チラシに住所の記載がなかったり、電話番号が携帯電話だったりする場合も要注意。
特に無料回収を謳う業者は後からオプション料金などを請求してくる可能性が高いので、そもそも連絡しないでください。
街を巡回して不用品回収している事業者を使わない
軽トラックなどで街を巡回して、スピーカーで不用品回収するとアナウンスしているような業者も避けましょう。
優良な不用品回収業者は、このような方法で集客しないからです。
基本的に個人で不用品回収をしており、認可も得ていない業者がトラックで直接街を回って不用品回収しています。
街で見かけて呼びかけない、声をかけられても応じないでください。
まとめ
信頼できる不用品回収業者を選ぶには、きちんと業者の認可やホームページ、問い合わせの対応などを確認しましょう。
悪質な業者にはわかりやすい特徴があるので、把握しておけば不用品回収業者を選ぶときに、優良な業者を見分けられます。
信頼できる不用品回収業者の選び方をしっかり頭に入れて、お部屋の不用品を片付けましょう!